【トップ対談-Chapter4】三井住友信託銀行・大山社長と平岡理事長
前回対談記事「Chapter 3」に続き、最終章の「Chapter 4」を掲載します。本章では今後、「三井住友信託銀行(SMTB)とスペシャルオリンピックス日本(SON)が目指すもの」を両社トップが話しました。
SMTBがSONの活動に参画し、つながる未来
【大山社長】契約上は協賛という形ですが、協賛とか支援というよりは、我々は「参画」だと思っています。動画の中で平岡理事長が「前向きな気持ちにさせてもらうことができたのも、スペシャルオリンピックス日本の活動に関わったから」と言われましたが、スペシャルオリンピックス日本の活動に参画することで、前向きな気持ち、頑張る勇気をもらいたいと思います。
「多様な人々が共に生きる社会」とは、障害のある人を弱者と呼ばない社会と考えています。「障害者を助ける」のではなく、互いの個性や特性を活かし、新たな気付きや価値を生み出すことで「弱者自体を作らない社会」、これが目指す社会のありたい姿だと考えます。
【平岡理事長】スペシャルオリンピックス日本としては、アスリートたちが社会に対して何か発信できる環境を整えていきたいと思います。それぞれの社会、それぞれが活躍できる環境を整えて行きたいと思っています。
私が個人的に思っていることですが、「スペシャルオリンピックスの活動って何だろう?」「現役の時から比べるとなぜ自分はこんなにのめり込んだのだろう」と思うと、スペシャルオリンピックスに行くことはハイキングに少し似ていると思っています。ちょっと気分転換で行こうかな、ちょっとハイキングに行こうかな、という感覚です。ハイキングの目的地に行く途中、色々な道を通っていきますよね。そこでちょっとワクワクもしながら、ちょっと遠いな、もう少し頑張るか、という思いであったり、色々な思いを持ちながら目的地に到着すると、そこに開けた景色があったり、空気が甘かったり、なかなか日常では味わうことができない体験ができます。帰りは来た道と同じ道を帰っているのですが、行きには気がつかなかった、例えばゴミが落ちていて「じゃあ、そのゴミをちょっと今拾って帰ろうかな」というように、自分の視野を広げてくれたり、行きには気がつかなかった、あるいは気がついていたけれどもそこまで気が回らなかった部分に気づく。
アスリートに関わることで、少し違う角度で周りを見ることで、少し違う角度で周りを見ることができたり、自分が頑張っている現場と言うか、周りを俯瞰して見ることができたりして、じゃあここで自分の感性を入れて私なら次にどうしようかな、というような、本当に前向きな気持ちにさせてくれる、本当にハイキングに近いような状態があります。
このスペシャルオリンピックス日本のアスリート達というのは今後そういう社会を求めていくわけですが、ぜひ三井住友信託銀行の社員の皆さまに、ボランティアなどでアスリートと触れ合っていただき、一緒に活動ができればと思います。私共としては、まずは社員の皆さまにこのスペシャルオリンピックス日本を知っていただき活動を発信していけたらと思いますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

写真提供:三井住友信託銀行、スペシャルオリンピックス日本
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