SO日本選手団・馬術チーム へのインタビューを実施! ~ドイツ語も披露!~

SO夏季世界大会・ベルリン渡航直前の2023年6月7日(水)に、アスリートアンバサダーがSO日本選手団メンバーへのインタビューを実施しました。

今回は、世界大会への日本選手団派遣が今大会初めてとなる「馬術チーム」にインタビューを行いました。

大会開催目前に迫った皆さんのお気持ちや、「馬術」の競技について、「ベルリン世界大会」にまつわること、また馬術チームの皆さんが日本選手団のメンバーに決まって以降、これまで20回以上実施されているという「ドイツ語オンライン教室」についてなど、盛りだくさんのインタビュー内容となりました!

インタビュー映像 ~SO日本選手団・馬術チーム~

「馬術」競技についての質問

■馬に乗り始めたのはいつですか?

【オンさん】 21歳から始めました。9年間もやっています。

【福村さん】 私は15歳から乗馬しています。8年くらいやっています。

■ベルリン世界大会で出場される「3種目」は、それぞれどんな種目ですか?

【オンさん】 僕は、「馬場馬術」と「障害飛越」の2つに出ます。

※コーチ補足:あと、「ブリティッシュエクイテーション(馬のマッチングと練習後の事前演技)」にも参加します。

【福村さん】 私も、「馬場馬術」と「障害飛越」と「ブリティッシュエクイテーション」に出ます。

【太田コーチ】 「障害飛越」は、馬に乗ってバーを飛び越える競技です。だから、勇気があって元気がないと難しくて。「馬場馬術」っていうのは、決められた経路をまわり、馬に乗って演技をして、それで点数がつきます。

「スペシャルオリンピックス2022広島」でのオンさん

■「3種目」の中で得意な種目はなんですか?

【オンさん】 「馬場馬術」です。

【福村さん】 私は、「障害飛越」です。

■馬術はどんなところが楽しいですか?

【オンさん】 駆け足で早く走れることが好きです。僕の指示を聞いてくれるのが楽しいです。

【福村さん】 私も駆け足したり、速足するのが楽しいです。馬を世話するのも、ニンジンあげるのも楽しいです。

「スペシャルオリンピックス2022広島」での福村さん

■競技の見どころはなんですか?

【オンさん】 規定通りに乗れることです。

【福村さん】 「障害飛越」はジャンプするので、タイミングがダイナミックです!

【太田コーチ】 今回ベルリンでは2人とも初めてドイツの馬に乗ります。 初めての馬と短い時間でどうやってコミュニケーションを取れるか、その馬と仲良くなれるかが見どころだと思っています。

【田中コーチ】 日本の馬とドイツの馬はやっぱり違うらしいんですよ。日本の馬は穏やかなのかな。ドイツの馬が活発らしいので、どんな馬がくるか心配でもありますが、見どころです。

■馬とふれ合うことで大切にしていることはありますか?

【オンさん】 優しくすることです。

【福村さん】 馬とのコミュニケーションを取ったりすることです。

【太田コーチ】 馬の気持ちかな?馬は言葉はしゃべらないんですけれども、いろんな方法で人間とコミュニケーションがとれます。だから、馬を見て馬が今どんな気持ちか考えて接することかと思います。それをちゃんと考えてあげると、馬も人間に協力的に一緒にお仕事ができます。

【田中コーチ】 よく馬は人をみると言うんですね。私みたいに下手だと馬は分かって、うまく乗せてくれないんです。上手な人が乗ると何もしていなくてもうまく乗れるんですね。不思議ですよね、馬と人は心が通じているような感じがします。

SO日本選手団3月合宿にてオンさん)
SO日本選手団3月合宿にて福村さん)

■海外の馬に乗ることはどう思いますか?心配はありますか?

【オンさん】 初めてなので、少しドキドキします。

【福村さん】 私もドキドキ心配してます。

【田中コーチ】 コーチのほうがもっと心配しています。

【太田コーチ】 だけどきっと、ドイツの主催者の人たちが最高に素敵な馬を用意してくれると思っているので、どんなかわいい馬が出てくるかとっても楽しみです。

■馬術選手で憧れている人はいますか?

【オンさん・福村さん】 わからないです。

【太田コーチ】 馬術ってテレビでも出ていないので、なかなか一般的にスター選手を見る環境がないんですね。みんながスターですね!そんな気がします。

【田中コーチ】 本当に実際、馬術を見る機会は皆さん少ないと思うんですよね。この前のオリンピックもあまり放送されなくて残念だったんですけど。なかでも女性の騎手がすごいんですよ。馬術は年齢性別関係なく、試合をします。競技会でも、中学生の子と60歳以上の人が同じ種目で一緒にやっていたりします。それが面白いですよ!

SO日本選手団3月合宿にて

「ベルリン世界大会」に関する質問 

■「ベルリン世界大会」の目標はなんですか?

【オンさん】 僕は緊張するけど、自分の実力が出せるように頑張ります。

【福村さん】 「馬場馬術」で、正確に丁寧に頑張りたいと思います。

【太田コーチ】 ベルリン大会のために、2人のアスリートすごく練習をして、すごく準備をしてきました。だから、コーチの立場からしたらもう半分くらいは成功しているんじゃないかと思うんです。馬術は採点競技なので他の人が点をつけるものですが、自分で上手に乗れたか、どんな乗り方ができたか、自分の中でメダルがとれるっていう感じかな。審査は他の人がするけれども、自分自身が良い騎乗ができたと思えたら、それがメダルでいいんじゃないかなと思っています。

【田中コーチ】 順位はもちろん上にいった方がいいにきまっていますが、でも自分の中で不満があるなかで上にいっても楽しくないですよね。「うまくいったな!」でもメダルに届かないこともあると思いますけど、自分がうまくいって満足したと思えたら1番いいと思います。

■大会目前の今どんな気持ちですか?

【オンさん】 初めてドイツの国をみるのが楽しみです。

【福村さん】 私も今回初めてなのでドキドキしています。けど、楽しみな気持ちも半分あります。

【太田コーチ】 ドイツは馬の世界では世界一くらいに言われている有名なところです。なのでたぶん大会には100頭近い馬がドイツ中から集まってくると思います。その馬たちを見ることもひとつの楽しみです。

ベルリン渡航前の羽田空港にて

■海外のアスリートと交流することは楽しみですか?

【オンさん】 行ったことのない国の人たちとバッチ交換をしたいです!

【福村さん】 楽しみですが、学べるところもたくさんあると思います。

【太田コーチ】 アスリート同士の交流もとても楽しみだと思いますが、コーチもコーチ同士の交流ができるんじゃないかと楽しみにしています。実は馬術チームは、20回以上ドイツ語教室をしてもらっています。きっとアスリート2人は少しドイツ語でお話ができるんじゃないかなと楽しみにしています。

■「ベルリン」でやってみたいことはありますか?

【オンさん】 歴史のある街なので観光してみたいです。それとドイツの人たちにドイツ語で話もしてみたいです。

【福村さん】 観光とお土産を買いたいと思います。

【太田コーチ】 アスリート2人が、元気に良いパフォーマンスができるよう、より良くサポートがしたいと思っています。

【田中コーチ】 アスリートが気持ちよく、元気に参加できることが1番のコーチの役目なんですね。ですから、コーチとしてはアスリートたちを側で見守って、良い試合ができるようにしたいと思っています。

「ドイツ語オンライン教室」についての質問

■どういう気持ちでドイツ語を勉強されていますか?

【オンさん】 僕は、ドイツ語で話してみたいからです!

【福村さん】 現地の方に伝わるように話してみたいからです!

【太田コーチ】 コーチよりアスリートたちの方が上手です!私の「プライド(ベルリン世界大会日本選手団のスローガン)」をドイツ語で言えるようになったり、オンくんは、ベートーヴェンの歌が歌えるようになったり。せっかくの世界大会、せっかくドイツに行けるから、このチャンスをアスリートと一緒に目一杯楽しもうと思っています。それでドイツ語教室も企画しました。こうやって、スペシャルオリンピックスのベルリン世界大会を機会にいろんなことに挑戦し、また馬に乗る気持ちもいつもの練習よりも数百倍真剣に向かっているので、本当に世界大会に参加できることになって良かったなと思っています。

【田中コーチ】 皆さんもそうだと思うんですが、外国の方が日本に来て日本語で話しかけてくれたら嬉しいですよね!簡単な「おはよう」とかだけでも、私たちも少しでもドイツ語を使って、ドイツの方に嬉しく思ってもらえるようにと思ってやっています。

~オンさんのベートーヴェンの歌 歌唱もあり!(映像 ※33:08頃から)~

■ドイツ語の勉強は難しいですか? 楽しいですか?

【オンさん】 発音は難しいですが、先生がたくさん褒めてくれるので楽しいです。

【福村さん】 楽しいです。発音が難しいけど、頑張って覚えています。

~皆さんのドイツ語での自己紹介発表もあり!(映像 ※35:48頃から)~

ドイツ語オンライン教室での様子

応援して下さる皆さんへ、大会への意気込みとメッセージをお願いします!

【オンさん】 僕は自分の実力を出して、メダルを取れるように頑張ります!応援よろしくお願いします!

【福村さん】 応援して下さるたくさんの方々に、良い報告ができるように頑張ります!

【太田コーチ】 アスリート2人が全力を尽くせるようにしっかりサポートします。頑張ってきます!ここまでくるのに、世界大会に出場できないたくさんのアスリートがいるわけで、その人たちのためにも、それから支えてくださるファミリーとか、地区のコーチ、職場の人たち、みんなの力があって2人が世界大会に行けるので、その感謝を忘れないようにしていきたいと思います。

【田中コーチ】 ここまでこれたのは、アスリートやご両親の頑張りや、馬術を教えてくださる先生たちが熱心にしてくださったり、感謝しています。一生懸命やることが1番だと思います。アスリートを支えていきたいと思います。

SO日本選手団へのたくさんの応援を、どうぞよろしくお願いいたします!
また、世界大会終了後の日本選手団メンバーへのインタビューも予定していますので、ぜひお楽しみにお待ちください!

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スペシャルオリンピックス日本 経営企画部