【活動報告】今年度もスペシャルオリンピックスの活動を応援いただき、ありがとうございました。
皆様のご支援ご協力により、2017年度(2017年1月~12月)もスペシャルオリンピックス日本は知的障害のあるアスリートにスポーツトレーニングとその成果を発揮する競技会を提供することができましたこと、心より感謝申し上げます。
スペシャルオリンピックス日本 2017年の主な活動
1.国際大会「2017年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・オーストリア」への日本選手団派遣
2017年3月18日(土)から24日(金)にかけ、オーストリアで開催された「2017年スペシャルオリンピックス冬季世界大会」は107の国と地域より約4,000名の選手団が参加し、約3,000名のボランティアの方々にご協力いただき、盛大な大会となりました。
スペシャルオリンピックス日本(以下、SON)は、81名(アスリート 54名/コーチ・役員 22名/サポートチーム 5名)の選手団を派遣し、アルペンスキー、スノーボード、クロスカントリースキー、スノーシューイング、ショートトラックスピードスケート、フィギュアスケート、フロアホッケーの7競技に参加しました。
世界の舞台で海外選手団と競い合い、世界との力の差を感じる一方で「最後まで諦めなかった」「世界の強豪に臆することなく立ち向かうことができた」と語るアスリートが多く、大会を通じて、アスリートは一回りも二回りも大きく成長することができました。
大会概要
大会名 | 2017年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・オーストリア (英語表記: Special Olympics World Winter Games Austria 2017) |
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日時 | 2017年3月14日~25日 |
会場 | オーストリア (シュラ―トミング、ローアモース、ラムサウ、グラーツ) |
参加者 | 107の国と地域より14,800名 - アスリート 2,700名 - コーチ・役員 1,100名 – ボランティア 3,000名 – ファミリー5,000名 – ゲスト 1,200名 – 会議参加者 1,000名 – メディア代表者 800名 |
日本選手団 | 81名 – 団長 大和田 誠 (公益財団法人スペシャルオリンピックス日本 参与) – アスリート 54人 – コーチ・役員 22人 - サポートチーム 5名 |
参加競技 | 9競技を実施/日本選手団は7競技に参加 アルペンスキー、スノーボード、クロスカントリースキー、スノーシューイング、ショートトラックスピードスケート、フィギュアスケート、フロアホッケー、フロアボール、ステッィクシューティング |
2. 「第7回エールラン in MEGA WEB supported by TOYOTA, Visa, UNIQLO, AIG」の開催
スペシャルオリンピックスの活動の認知向上とファンドレイジング活動を兼ねたチャリティイベントとして 昨年に引き続き、MEGA WEBの車試乗用コースにて「第7回エールラン」を開催しました。エールラン過去最高の1650名以上のランナーの方にご参加いただきました。今回は新たな試みとして、ゲストと共に走れるゲスト抽選、当日にSON地区組織のアスリートとチームを組む3時間リレーユニファイド(チームマッチング)を行いました。多くのゲストの方々と企業応援団の方々がランナーにエールを送ってくださり、そしてボランティア195名の方々の協力をいただき、参加ランナーの皆様に楽しんでいただくことができました。本イベントを通じて、スペシャルオリンピックスについて、またSONが推進に力を入れているユニファイドスポーツⓇ(Unified Sports®)を広く知っていただく機会にもなりました。
※ユニファイドスポーツⓇ(Unified Sports®)とは、知的障害のある人(アスリート)と知的障害のない人(パートナー)が同じチームで競技を行い、スポーツを通じてお互いの個性を理解し合い支え合う関係を築いていく取組です。
3. 「スペシャルオリンピックス日本 2017年第2回全国ユニファイドサッカー大会」の開催
2回目となるユニファイドスポーツⓇの全国大会を2017年12月9日(土)、10日(日)の2日間、大阪府堺市のJ-GREEN堺にて「スペシャルオリンピックス日本2017年第2回全国ユニファイドサッカー大会」を開催致しました。今大会は12地区とSO韓国より302名の選手団が参加されました。昨年と同様、11人制ユニファイドサッカーと7人制ユニファイドサッカーの2種目を行いましたが、第1回大会に引き続き参加いただいたチームも多く、アスリートとパートナーの連携はもちろん、チームとしての一体感を昨年以上に強く感じる大会となりました。
ファイドスポ-ツは新しいことに挑戦するアスリートとパ-トナ-にとって、スポ-ツに参加する機会を増やしてくれる大切な取り組みとして、今後も推進に力を入れて参ります。
大会名 | スペシャルオリンピックス日本 2017年第2回全国ユニファイドサッカー大会 (略称)2017年第2回全国ユニファイドサッカー大会 |
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日時 | 2017年12月9日 (土) ~ 10日 (日) 2日間 |
会場 | 堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター J-GREEN堺 (大阪府堺市堺区築港八幡町145) |
実施競技 | ユニファイドスポーツ® 11人制サッカー/7人制サッカー |
参加者 | 選手団302名 - アスリート・パートナー 237名/コーチ65名 (20チーム:12地区組織+SO韓国) - 11人制ユニファイドサッカー 5チーム(韓国1チーム含む) - 7人制ユニファイドサッカー 15チーム |
ボランティア | 延べ384名 (競技役員延べ26名、ボランティア延べ358名) |
観客 | 約800名 |
4.地区組織強化支援事業
2009年に47都道府県全てに地区組織が成り立ち、スペシャルオリンピックス活動は全国に拡がりました。SONの地区組織は活動の実践・推進を行う独立した組織/団体として活動を行っています。
2017年度は地区連絡協議会及び全国事務局長会議を開催し、地区組織間のネットワーク創りの場を提供するなど、全地区組織の基盤強化につながる事業を実施しました。その他にも、SONと地区組織、並びに地区組織間のコミュニケーションを促進し、知識やノウハウを共有することを目的に地区委員会をウェブ会議にて毎月開催致しました。
5.指導者育成及びボランティア育成
各地区組織で行われているスポーツプログラムの現場では、ボランティアコーチがアスリートを指導しています。
トレーニングプログラムの質向上や充実を目的に、そのボランティアコーチの育成と既存トレーナーのレベル及びスキルアップを図るためにコーチクリニックや認定コーチ研修会等の養成事業を行いました。
本年度も皆様のご支援ご協力のお陰様で、全国でスポーツプログラムや競技会を開催することができ、スペシャルオリンピックスの活動が広がりました。
2018年は愛知県にて、「2018年第7回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・愛知を開催し、全国から 約1,550名の選手団が13競技を競い合います。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、日本国内でスポーツへの関心が高まる中で、障害者スポーツへの注目度も高まるこの潮流に乗り、スペシャルオリンピックスの活動に多くの方々にご参加いただけるよう努めて参りますので、今後とも皆様のご支援ご協賛の程、何卒宜しくお願い申し上げます。