お知らせ

~ 多様な人々が活きる、“Be with all” 社会の実現に向けて ~

長い間、多くの知的障害のある人たちは、無理解による偏見にさらされ、差別やいじめの対象になってきました。とても残念なことですが、それは、過去という時代で終わってしまったことではありません。

偏見、差別、いじめが無くならない社会で、全ての人々がこころ平らかに生きていくことは、解決できない課題なのかと悲嘆にくれることもあります。

今回の一連の様々な角度からの報道を通じても、そう感じずにはいられません。

それでも、私たちは未来に向けて、スポーツに秘められた人々をエンパワメントする力、人々をつなげる力を信じたい。

現在、スペシャルオリンピックスは、知的障害のある人とない人が、共にスポーツを通じて気づきや理解を生みだす、「Unified Sports®/ユニファイドスポーツ®」の普及に、世界的により力をそそいで取り組んでいます。これまで育んできた、知的障害のある人たちのスポーツを通じた社会参加、あるいは相互理解や共生といったソーシャルインクルージョンを実現、実行するための取り組みです。

今だからこそ、私たちスペシャルオリンピックス日本は、未来に向けた社会創りの一員として、組織の意義や意味をしっかりと考えながら、“Be with all”というスローガンの下、ユニファイドスポーツ®や様々なユニファイド活動を通じて、人々の気づきと行動変容につなげ、多様な人々が活きる社会の実現を目指していきます。

私たちは、スポーツを通じて放たれるエネルギーを信じて、理想を思い、追い続けながら、みんなが輝き、誰ひとり取り残さない、“Be with all”の社会を目指し、多くのステークホルダーの皆様と共に歩みを止めず進めてまいります。

2021年7月21日
公益財団法人スペシャルオリンピックス日本
理事長 有森 裕子